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ボカ地区   - BARRIO BOCA -
ボカ地区は、古くから港があった地域で、ヨーロッパから来た移民たちは、この地で、新しい第一歩を踏みしめました。19世紀終わりごろのボカは、イタリア、スペイン系を中心とした、ヨーロッパからの移民や、アフリカ系の人々など様々な人種の人々であふれていました。タンゴは、そういった環境の中、様々な文化の混合によりブエノスアイレス南部(ボカ、サンテルモ地区)で生まれました。ボカ地区では、カミニート やボンボネーラなどを訪れることが出来ます。
カミニート入り口 リアチュエロとアベジャネーダ橋  ボカのカミニート
ボカ地区の、リアチュエロ川がちょうど入り江のようになっている、ブエルタ・デ・ロチャ(VUELTA DE ROCHA)のあたりは、昔はアルゼンチン随一の港として栄えました。その後、レティロ地区にダルセナ・ノルテ港が出来て、港としては衰退しましたが、ボカの港町の雰囲気はいまだ残っています。現代でも、小規模ながらも、また、港としての機能を果たしています。
  カミニートと周辺の風景  
ボカの中心、カミニートは、石畳の道と、トタンで出来たカラフルな色とりどりの建物が多く見られます。 ここは、もともとは、リアチュエロ川にそそぐ小川が流れていました。その後、1866年に、鉄道会社が港への引き込み線を建設し、1928年に閉鎖されるまで、貨物の引き込み線として利用されました。1950年ごろから、地元の人々が集まり(その中には、画家のキンケラ・マルティンもいました)貨物線が廃止され荒廃したこの一角をきれいに整備しようという動きが出てきました。そして1959年に、カラフルな色に塗られた、ボカの小道、カミニートが生まれました。
ボカ地区風景 カミニート近く キンケラマルティンの銅像と博物館
カミニート周辺には、コンベンティージョと呼ばれる、長屋形式の建物が建っており、当時は、ヨーロッパなどからの世界各国からたどり着いた移民の方々などが多く住んでいました。カミニートを散策され、ボカ独特の港町の雰囲気を感じてみてください。ボカのカミニートの近くには、キンケラ・マルティンの作品が多く展示されているキンケラマルティン美術館もあり、絵から当時のボカの様子を偲べます。美術館の屋上からは、ボカ周辺の景色をご覧いただけます。もう一つのフンダシオン・プロアという美術館もあり、ここでは、現在美術をご覧いただけます。
ボンボネーラ 犬もボカのインチャ(サポーター)です ボカ地区の建物
ボカは、アルゼンチンを代表する人気サッカーチーム、ボカ・ジュニオールスの本拠地にもなっています。ボカのスタジアムは、その独特の形態から、ボンボネーラ(お菓子箱)と呼ばれています。シーズン中は、基本的には、週末にアルゼンチン・リーグの試合が行なわれています。スタジアムには博物館や、売店もございます。 スタジアムの周辺はあまり治安が良くない地域もございますので、ご注意ください。ボカ地区は、カミニート通り周辺は警察官などが多く配置され、安全が保たれておりますが、カミニートから離れますと、治安上の問題が出てみます。
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